健康づくりは栄養・運動・休養
健康でありたい、健康で長生きをしたいということはだれもが願っていることですが、さてどうすれば健康で長生きできるのでしょうか。
健康づくりのためには、栄養・運動・休養が大切であって、専門的にはこれを「健康の3要素」と呼んでいます。日々の暮らしの積み重ねが健康に大きく関わっています。
栄養の原則
何か特別な食べ物(食品とか料理など)があって、これさえ食べていれば健康になるといった不老長寿の薬のようなものがあればよいのでしょうが、そのような都合のよいものはありません。
低カロリ-だから、ビタミン〇〇があるから、健康〇〇だから、食物繊維があるから・・・「ヘルシーである」とか、〇〇栄養法といったキャッチフレ-ズを多く見受けますが、これらは誇大な表現になっているものも多く、そのまま信用することは危険な場合もあります。
栄養状態は、習慣的な食事、すなわち栄養の摂取状況で判断しますが最小の単位は1日です。1日3食を主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を取ることです。さらに毎日たくさんの食品を組み合わせて食べることが必要です。
食べる量は、標準体重を維持するエネルギ-の量に見合った量がちょうどよいので、時々体重を量ってみてあまり変動がなければ食べる量はちょうどよいと判断できます。栄養の原則は消費量(必要な量)に見合っただけ、各種の栄養素をそろえて摂取することであって、それにはたくさんの種類の食品を組み合わせて、1日3食を適当な量ずつ食べること以外にはないのです。
日本人の栄養状態
2022年(令和4年)の国民健康・栄養調査の結果によると、肥満者(BMI25以上)の割合は、男性で31.7%、女性で21.0%となっています。一方、やせの者(BMI18.5未満)の割合は、男性4.3%、女性11.3%となっており、女性の20歳代で19.1%となっています。低栄養傾向の65歳以上の割合は男性12.9%、女性22.0%です。10年前と比較すると穀類、野菜、魚介類の摂取量が減少し、肉類が増加する傾向にあります。
国民の平均レベルは、問題ない栄養摂取状況と考えられていますが、偏った食事内容、食事パターンの方は、見直しをしてみましょう。そのポイントは以下のとおりです。
一般的な栄養上の注意
- 毎日3食を主食・主菜・副菜をそろえ、多様な食品を食べて栄養バランスを取る。
- 食べ過ぎに気を付け、よく運動してエネルギ-の摂取にゆとりをもたせる。
- 動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよく取る。
- 調理を工夫して、食塩の取り過ぎに注意する。
(日本人の食事摂取基準2020年版では、1日あたり成人男性7.5g未満、女性6.5g未満を推奨しています)
資料:厚労省 令和4年国民健康・栄養調査結果の概要
:農水省 食生活指針
(更新 2024.12)