食べるということは、健康を維持するための基本的な営みです。
1日にどのような食品をどのくらい食べたら良いか。また、3度の食事へどのように振り分けるかは、それぞれの生活や習慣によっても異なりますが、朝、昼、夕の3食をきちんと食べることは、いずれの場合も大切なことです。
ところが「仕事が忙しくて昼食の時間がない」「家族がいないから、残り物で簡単に」など、生活スタイルによってはきちんと落ち着いて昼食を取ることが難しいこともあるようです。
昼食の役割
午後の活動に必要なエネルギーや各種の栄養素、水分などを補います。また、昼食時の休息・休息によって疲れを癒し、リフレッシュをして午後からの活動の英気を養うなどの役割があります。
朝食から昼食までの時間と比べると、昼食から夕食までの時間は少し長くなるので、3時くらいに間食やコーヒー、紅茶などを取るとリフレッシュにもなり、作業効率が良くなります。
昼食のポイント
生活スタイルによって昼食の取り方はさまざまです。コンビニエンスストアや外食産業が発達し、選択の幅は多種多様です。選択の幅が広いため、好きな物を好きなだけ食べていたのでは、栄養の偏りから糖尿病、肥満症、がん、心臓病、脳卒中などの生活習慣病になりかねません。
多種多様な物の中から、賢く選んで食べることが必要になります。
コンビニエンスストアでお弁当などを選ぶときや飲食店で料理を選ぶときは、主食(ご飯や麺類の料理)+主菜(魚、肉、卵などの料理)+副菜(野菜、きのこ、コンニャク、いもなどの料理)が揃った物を選びましょう。
栄養成分が表示されている時は、男性は800キロカロリー前後、女性は650キロカロリー前後が適量です。肥満している方の場合は、1~3割程度少なめに。
コンビニエンスストアで買うとき
コンビニエンスストアは、少人数向けの食品が豊富で、一人分の食事を選びやすい環境ですが、好きな物ばかり選んだり、簡単に食べられる物ばかりでは栄養が偏ってしまいます。
いろいろな食品や料理の揃ったお弁当を選ぶようにしましょう。
おにぎりにするときも主食+主菜+副菜の組み合わせを意識して組み合わせましょう。
おにぎり+お茶 ⇒ おにぎり+空揚げ+サラダ+お茶など
外食するとき
・主食+主菜+副菜や汁などの揃った定食を選ぶ
・野菜の多い料理を選ぶ
・ラーメン+チャーハンのような炭水化物を重ねて食べない
・丼物はご飯を少し減らす
・揚げ物よりも炒め物、焼き物、煮物を選ぶ
・料理の栄養成分を参考にする
お弁当を作るとき
・自分にあったサイズの弁当箱を選ぶ
・主食:主菜:副菜は3:1:2の割合で組み合わせる
・揚げ物など同じ調理法のおかずを重複しない
・赤や黄色、緑などの食品を組み合わせる
家にあるもので済ませるとき
残り物で済ませたいときでも、主食+主菜+副菜の組み合わせを意識してしっかり食べたいものです。
昼食をしっかり食べれば、余分な間食を取らずに夕食をおいしく食べることができます。
(更新 2024.12)