「食事バランスガイド」は、健康で豊かな食生活の実現を目的に「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして2005年(平成17年)に厚生労働省と農林水産省により策定されました。
これは、「何を」「どれだけ」食べたらよいかをイラストで分かりやすく示したものです。望ましい食事の組み合わせと、1日に食べるおおよその量を分かりやすく示しており、食生活改善のきっかけとして活用することにより、「バランスの取れた食生活の実現」が期待されています。
右のイラストのように1日の食事をコマで表現し、食事のバランスが悪いとコマはうまく回らず倒れてしまうことを意味しています。
上から、①主食②副菜③主菜④牛乳・乳製品⑤果物の5つのグループに分け、それぞれ1日に取る量の目安を「つ(またはサービング・SV)」で表現してあります。それぞれ自分に合った配分数があり、過不足が生じると、コマの一部分が出っ張ったり引っ込んだりしてしまい、コマは回らず倒れてしまいます。
水分はコマの軸になっていて、健康維持のためにはとても大切な要素であり、また、運動することで、コマを安定して回転させることが可能になるということも表現されています。
では、実際にどのように活用するのか、ご説明しましょう。
上のイラストのコマは、身体活動量が「低い」(1日中座っていることがほとんどで運動習慣がない)成人男性、活動量が「ふつう以上」の成人女性が1日に食べる量の目安になります。
(1日のエネルギーの合計量は、おおよそ2,200キロカロリーの量になります)
男女とも、さらに強い運動や労働を行っている場合は、より多くのエネルギーが必要となるので、適宜調整が必要です。
「主食(ごはん・パン・麺)」の部分を見てください。「5~7つ」となっています。「1つ分」が、ごはん小1杯、おにぎり1個、食パン1枚なので、1日3食で「1つ分」の目安量を「5~7つ分」摂ればよいことになります。
このようにして、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つのグループそれぞれについて、「1つ分」の目安量を参考に、1日でいくつ分摂ったかを数えていくと、何が不足して、何が摂り過ぎているか、おおよそ把握することができます。「1つ分」の料理例と目安量やそのほかの詳細については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
最後に、この「食事バランスガイド」は健康な方々の健康づくりを目的としたものですので、病院などで栄養相談を受けている方は、そちらの相談内容に従っていただけるようお願いします。
(更新 2024.12)