健康づくりと食事

   健康で長生きする第一の条件はバランスの良い食事を規則正しく食べることを心掛けることです。

   人は成長・発育や身体を維持し、活動するためのエネルギーや栄養素を食べ物から摂取しています。このことは、当然のことながら、普段の食事の量に過不足があったり、不規則な食べ方をしていたのでは、健康を維持できないということでもあります。

   戦中・戦後(1945年)の厳しい食糧難の時代を経て、現在は食べるものが豊富に出回り、経済発展の恩恵により、好きなものやおいしいものを自由に食べられるようになりました。

   しかし、その一方では、食事内容の偏りや栄養摂取のアンバランスなどを生じ、これが生活習慣病の増加へとつながっています。現在は、さまざまな食べ物の中から賢く選び、組み合わせて食べなければならない時代といえます。

   日本人の死亡原因の約5割をがん、心臓病、脳血管疾患が占めていますが、心臓病や脳血管疾患はもちろんのこと、がんも食事内容や日常生活に気を付けることによって、その6~7割が予防できるといわれています。

   健康を維持し、病気を予防するうえでの基本は栄養・運動・休養の調和を図ることにあります。この項では、健康づくりの3要素といわれる栄養・運動・休養の基本的な事柄を中心に、日ごろ気を付けたいいくつかの項目について取り上げてあります。

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