「心身共に健康で、生涯を通じて充実した生活を送る」これはだれもが願うことです。
健やかな成長を遂げ、健康を維持する基本は、栄養・運動・休養の調和を図ることにあります。
日本人の栄養状態は、国民全体で見たときは、極めて良好な状態にありますが、個々人について見るとエネルギーや栄養素の過剰と不足が混在しています。
日本人の平均寿命は、世界でトップクラスにありますが、健康で稔り豊かに生きるためには、日本人の死亡原因の約5割を占めるがん、心臓疾患、脳血管疾患にならないことが肝心であり、これらの疾患は食事や生活に気を付けることにより、その多くが予防できるといわれています。
皆さまの健康づくりに役立てていただけるよう、今までに千葉日報に掲載した「現代食事考」を「健康づくりと食事」「年代別の食事」「病気の予防と食事」に分類して、1997年(平成9年)9月に単行本(廃版)として発行しました。
新たな知見を加えたこれらの記事を利用して食生活を豊かにし、健康づくりに役立てていただければ幸いです。