3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は東北関東に甚大な被害を及ぼしました。
会員の勤務する病院では、一部で建物・設備の損傷や、水道・ガス・電気の遮断により、給食業務は困難をきわめました。その直後に実施された計画停電は、病院も例外ではなく、また福島第1原発事故の放射能汚染による水・食品の安全確認など多くのすぐに解決しなければならない問題を突きつけられました。
工夫と努力と情熱で、患者さんへの食事提供を遂行した会員各位に心から敬意を表します。
3月13日予定「臨床栄養活動を推進する会」研修会は5月29日に延期開催しました。
平成23年度事業はこのような状況を乗り越えつつスタートしました。4月23日の「通常総会及び特別講演」は、急遽、研修内容を「情報交換会『地震後に職場で対応した困難な事例』」に変更して開催しました。千葉県栄養士会と共催の7月16日「臨床栄養セミナー」は、定員300名の参加申込みがあり大盛況でした。
今後開催の主な研修事業計画は次のとおりです。(開催案内は随時掲載します)
栄養士調理師合同研修会及び研究発表会
- 10 月 8 日(土)午後
- 会場:ホテルプラザ菜の花
- 特別講演「東日本大震災を経験して~栄養科(給食業務)の対応を考える~」(仮)
講師:福島労災病院 栄養サポートセンター長補佐 田村佳奈美 - パネルディスカッション
- 第 15 回研究発表会 一般演題
プラクティスセミナー全2回
- 10 月 23 日(日)、12 月 11 日(日)
- 会場:千葉市生涯学習センター
- 内容:栄養士のための初めて学ぶレントゲン写真
- 講師:帝京大学医学部外科学講座教授 福島亮治、
玄々堂君津病院副院長・腎臓総合医療センター長 大崎慎一
臨床栄養研修会
- 平成24年1月21日(土)
- 会場:千葉市文化センター
- 内容:講演「呼吸器疾患の病態と栄養アセスメント」(仮)
- 講師:駒沢女子大学食物栄養科准教授 田中弥生
私たち管理栄養士・栄養士は、病者を守る医療職の一員として、質の高い業務を行うために常に最新の正確な専門的知識を有することが必要です。病院栄養士協議会は、共に学ぶ機会を提供することを目的に「実践に役立つテーマ」を選んで研修会を開催します。
また、公益社団法人への移行は、会員一人ひとりの意識と責任が問われます。力を合せて、成功させましょう。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
<「栄養千葉」第 108 号より 協議会長 高橋 >