会長あいさつ

2024年度を迎えて

公益社団法人千葉県栄養士会
会長 杉﨑幸子

はじめに
 2024年は1月1日に能登半島地震が発生しました。亡くなられた方のご冥福を謹んでお祈りするとともに、被災された皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。
 日本栄養士会は地震発生を受けて災害本部を立ち上げ先遣隊が2日に石川県入りし、災害支援活動を開始しました。日本栄養士会のJDA-DATの活動は全国から支援者が参加し、千葉県栄養士会からも現地での支援活動に会員か参加しました。災害はいつ来るかわかりません。今回の能登半島地震で得た知見を活かして、災害時の支援を進める組織並びに体制づくりを進めてまいります。
 千葉県栄養士会は、県民の健康増進と病気の予防および公衆衛生の向上に寄与することを目的として、健康づくりのための講習会や、研鑽を積むための研修事業など多くの事業を実施しています。高齢社会を迎え、医療と介護を一体化した事業の取り組みが進められ、低栄養やフレイル予防の事業が増加しています。新しく始まる健康日本21(第3次)が本年度から開始され、健康寿命の延伸、健康格差の縮小など引き続き目指しており、地域における健康づくりや疾病予防を推進することが求められます。特定健診・保健指導や診療所における外来栄養食事指導などの事業が順調に進んでいますが、さらに千葉県栄養士会栄養ケア・ステーション事業の活発な展開のため、その事業を担う人材育成を進めます。多くの会員の参加を願っています。
 昨年度より会議や事業を対面での開催に移行してきました。対面での良さを改めて認識しましたが、Web等を活用するメリットも多くあり、両者の良さを生かしていきたいと思います。昨年より検討してきたSNSを活用した情報発信等の取り組みも進み、すでにLine登録をされた方は、適時に情報が届いていることと思います。また、ホームページでも多くの情報を発信しており、役立つ情報提供を進めてまいります。
 会員の皆様と力を合わせて県民の健康づくりを進め、千葉県栄養士会の活動をともに推進していきましょう。

2024年度の事業
 新役員体制になります。専門分野の知識を会の運営に発揮していただきながら、様々な事業に取り組んでまいります。
定時総会は5月25日に会場型で開催したします。生涯教育研修会は実務研修を6月から5日間ハイブリッド開催します。食育・健康料理教室は5会場で実施を予定しています。
 災害対策に備え引き続き研修会を開催し、人材の育成を図り、連絡体制や活動のシステムを整えます。
 栄養改善学会は2月に開催します。会員が日常業務の中で蓄積した様々な情報を発信することで、お互いのスキルアップを図ることができ、エビデンスの構築に資する事業です。多くの会員の発表・参加を願っています。
 県民を対象とした栄養改善大会、健康づくり食生活講座の開催を予定しています。

 
終わりに 
 千葉県栄養士会は、栄養ケア・ステーションの更なる充実を図り、栄養食事指導等の地域での展開、迅速な情報提供の実施、地域で活躍する栄養士・管理栄養士の活動が県民に見えるような事業展開を進め、健康寿命の延伸、病気の重症化予防、食の大切さを多くの人に伝える活動を進めます。堅実な会の運営には会員組織作りが大事です。新入会、継続会員が増えることを願っています。

 各関係機関・団体の皆さまのご指導、会員皆さまのご協力をいただき今年度もよろしくお願い申し上げます。