福祉事業部(子どもの口腔に応じた食支援)終了報告

開催趣旨・目的

子どもの口腔の状態に応じた食支援についての知識を深め、よりよい食事提供に努め県民の健康の維持増進に貢献する栄養士、管理栄養士を育成する。
詳細はこちらをご覧ください。

日 時 2024年11月30日(土)
午後2時~午後3時30分(講演90分 質疑応答含む)
(受付:午後1時40分~)
※ZoomミーティングによるWEB開催
内 容 講演 「子どもの口腔の状態に応じた食支援」
講師 千葉歯科医院院長 浜野 美幸 氏
参加者 この研修会に関心のある栄養士・管理栄養士
参加費 千葉県栄養士会会員  無料
千葉県栄養士会会員外 7,000円
問い合わせ・申込 申込先はコチラの研修会案内文をご覧ください。
都保育所 笠川
メールアドレス yuriko3145@city.chiba.lg.jp
電話 043-231-4846
申込期限 2024年11月15日(金)
事業報告
事業名 福祉事業部(子どもの口腔の状態に応じた食支援)
参加者数 オンライン参加:講師を含め49名
(ZoomによるWEB開催)
内容

1.口腔機能発達の現状
 口腔機能は食べる機能、話す機能、呼吸する機能、表情を作る機能の4つがある。
 これらの機能は筋肉運動で身体全体の筋肉をバランス良く動かすことが大きく関わって くる。食べる(咀嚼・嚥下)は咀嚼筋・口腔周囲筋(口輪筋・舌筋など)話す(正しいはっきりした発音)には口腔周囲筋、豊かな表情を作るためには表情筋(口腔周囲筋など)、呼吸(鼻呼吸)には口輪筋(口唇閉鎖)、舌筋(舌を挙上する)、呼吸筋が関わっている。食べることに問題がある子どもは発音に問題、表情が乏しい、口が開いたままであることが多い。
 最近の子どもたちの成育環境は食べるものは噛まずに済む軟食傾向の食事、コロナ禍の 影響もあり、家の中での身体を動かさない遊びに変わってきていることが要因になり体力・筋力が衰えてきている。これを克服するには、身体を十分に動かし、口腔機能を年齢・発達に応じて動かし、食べることを通して学習していくことが大切である。

2.口腔機能を育てるには
 食べる機能の育成には歯数や噛み合わせなどの形態、バランスよく動かせる筋肉、食べる意欲の3つが関係し、発育・発達に応じた指導、支援が求められる。これらを向上させるには食環境、食形態(口腔形態・機能に応じた)、食べ方(姿勢・前歯による咬断、左右の臼歯部での咀嚼、一口量、口を閉じての咀嚼、成長に合わせた食具、水やお茶で流し込まない)そして食欲・食を通しての心を育むことである。また、正しい食べ方は誤嚥・窒息事故の防止に繋がる。
 話す機能・表情を作る機能の育成には、筋肉をバランス良く動かしてよく噛むことにより筋肉の発達に繋がる。
 呼吸機能の育成には、鼻呼吸・正しい舌位・口唇位であり、姿勢の改善や口唇閉鎖を強化することである。口唇閉鎖力はうがいや風船を膨らます、風車を回す、シャボン玉、フーフー冷ます、大きな口を開けて歌う、にらめっこ、変顔が有効である。

感想 子どもの口腔状態に応じた食支援は、食べる・話す・呼吸する・表情を豊かにすることを基本に筋力の向上・正しい姿勢の大切さを実感した。また食環境、形態、量、食具など子どもたち一人一人に合った指導、支援を行っていき豊かで充実した日々が送れるよう働きかけていきたい。

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