公衆衛生事業部(第1回中央研修会)終了報告

 

開催趣旨・目的

在宅訪問管理栄養士の役割や活動内容についての知識を深め、地域健康課題改善のための地域支援事業の拡充、健康課題解決に向かう栄養士・管理栄養士を育成する。

日 時

2024年6月23日(日)
午前10時00分から正午まで
(受付:午前9時30分から9時50分)
ZoomミーティングによるWEB開催

内 容

講演 「在宅訪問管理栄養士の役割から地域の栄養支援を学ぶ」
講師 名寄市立大学
保健福祉学部栄養学科 准教授 中村 育子 氏
*生涯教育実務研修1単位になります。
別添チラシ参照
*資料は会員専用コンテンツ参照

対象および定員

千葉県栄養士会会員で、上記内容に関心のある管理栄養士・栄養士 100名程度
千葉県栄養士会会員外 若干名
希望者多数の場合は、後日、アーカイブ配信による受講をお願いする場合があります。

アーカイブ配信について

希望者多数の場合は、当日参加者数を締め切り、以下の日程でアーカイブ配信(当日の講演内容を録画したものを配信)します。

アーカイブ配信の視聴が可能な方は、申込書に記載をお願いします。
・アーカイブ配信日:2024年7月21日(日)
10時から正午まで(入室:午前9時30分から9時50分)

参加費

千葉県栄養士会会員無料、会員外有料
詳細は事務局までお問合せください。

参加申込先

2024年度千葉県栄養士会公衆衛生事業部第1回中央研修会申込書
に必要事項を記入した上で、指定のメールアドレス宛にお申し込みください。
千葉県富里市 健康福祉部 健康推進課
担当 渡部
メールアドレス kenkou@city.tomisato.lg.jp
電話 0476-93-4121
申込期限 2024年6月6日(木)

①事業名  講演「在宅訪問管理栄養士の役割から地域の栄養支援を学ぶ」
講師 名寄市立大学保健福祉学部栄養学科准教授 中村 育子 氏 
②参加人数 会員・非会員の合計 73人(内訳:会員 72人  非会員 1人)
【ZOOMによるWEB開催】
③内 容

・65歳以上の者のいる世帯は,夫婦のみ及び単独世帯がそれぞれ3割,また介護者の7割が60歳以上で老老介護が相当数占め,在宅の介護力は低い。この状況の中で,在宅での栄養ケアサービスの需要が増大することが予測されている。
・在宅訪問管理栄養士は「療養者が在宅での生活を安全かつ快適に継続でき,さらにQOLを向上させることができる栄養食事指導(支援)の技術を備えた管理栄養士」である。
・自立支援・重症化防止は,リハビリ・栄養・口腔の取組みが一体となって運用されることで効果がある。栄養指導のみでは改善は望めない。身体機能,口腔・嚥下障害の改善により,合わせて栄養面の改善を多職種と連携し進めていく。
・在宅訪問管理栄養士に必要なこととして①高いコミュニケーション力:対象者の身体,疾病,食事摂取の状況,また希望の把握のほか,背景(経済力,家族関係,介護者)の把握ができることである。そのためには,本人,家族,多職種からの情報収集が必要である。②給食管理と栄養管理:①で聞き取った状況から,対象者また介護者が在宅で食事ができる方法(食事形態,とろみの粘度,食事介助)を指導できる。
・終末期の在宅療養者に対しても,在宅訪問管理栄養士の介入により,介護者の食事作りの負担軽減,困りごとの改善の効果が見られた。

 この他,先生がご教鞭をとられている名寄市の現状と,在宅訪問管理栄養士としての活動,また大学として地域で取組んでいくことについてや,先生が実際に関わった事例,食事形態に合わせた具体的な調理方法のご教示があった。

④感   想 これからますます増えていく在宅での療養者,介護者への食支援の必要性や,栄養士としての必要なスキルを知ることができた。中村先生は在宅訪問管理栄養士の第一人者として,多職種連携,他機関との連携にも取り組んでおられ,行政栄養士として地域の栄養課題改善にどのように関わっていくか,参考になることが多かった。在宅療養者の栄養支援を考えるにあたり,本人の要望に合った支援を提供できる地域資源の情報収集と,つなぐスキルが必要だと感じた。

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