タイトル | 医療事業部(印旛地区研修会)油脂栄養 | |||||||
開催趣旨・目的 | 油脂のMCT(中鎖脂肪酸)オイルについて、臨床実績をもとに栄養面の最新知識を深め県民の健康増進に貢献する栄養士、管理栄養士を育成する。 | |||||||
日 時 | 2025年2月28日(金) 18:00~19:00 |
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場 所 | オンライン研修(ZOOM) | |||||||
内容・講師 |
【テーマ】70年以上の臨床実績に見る「MCTの可能性」最新版 |
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参加資格 | 栄養士・管理栄養士、この研修会に関心のある方 | |||||||
参加費 | 無料 | |||||||
問合せ・申込み |
(詳細はチラシ又は下記をご参照下さい)
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終了報告 | ||||||
事業名 | 医療事業部(印旛地区研修会) | |||||
参加者数 | 25名 | |||||
内 容 | 病院や福祉施設等ではGLIM基準で栄養状態を診断、評価を行っている。栄養状態改善対策の一つとして、優れたエネルギー源となるMCT(中鎖脂肪酸)に今回は焦点をあて、最新の臨床実績に基づき、MCTの特徴及びその可能性について知識を得ることができた。MCTの栄養学的特徴として、①吸収・分解が早い ②低蓄積性 ③食後中性脂肪が上昇しない ④たんぱく質代謝の活性化 ⑤食後高血糖の抑制 ⑥糖質代謝(解糖系)を阻害しない ⑦脂肪酸酸化の促進等がある。また臨床研究においては、高齢者低栄養・フレイルの改善や、食欲増進効果としては1日6g、体脂肪・内臓脂肪低減には1日2gが有効量となり、特に体脂肪低減を期待するのであれば、朝食時に摂取するのが良い。 | |||||
感 想 | 昨今の健康リスクとしては、過栄養と低栄養があるが、MCTの注目すべき点は、使用量によっては、低栄養対策にも肥満対策にもなること。またグレリンを活性化させ、食欲増進が期待できる一方、GLP-1の分泌を高める作用もあり、血糖上昇抑制や食べ過ぎ予防効果(満腹感)もあって相反する効果が期待できることは興味深く、今後の臨床現場で活用したくなる内容であった。 |