研究教育事業部(第2回研修会)終了報告

タイトル

研究教育事業部

開催趣旨・目的

 本研修会は、栄養士・管理栄養士養成施設における教育力の向上を目的に、今回は、「研究教育職としてのスキルを高めよう!食事摂取状況の評価スキル」をテーマに千葉県下の栄養士・管理栄養士養成に携わる教員としてのスキルアップに努め、県民の健康増進に貢献する栄養士・管理栄養士を育成する。

日 時

2024年12月21日(土)
13:00~16:00(受付12:45~)

開催方法

オンライン(Teamsウェビナー)による開催 

内容・講師

内容:研究教育職としてのスキルを高めよう!-食事摂取状況の評価スキル
講師:

第1部 食事摂取状況の評価のための食品成分表の理解 
         東京栄養食糧専門学校 校長 渡邊智子 氏 

第2部 食事摂取状況の評価のための食事調査法の理解 
     東京大学名誉教授 佐々木敏 氏

参加資格

教育研究に関わる方、栄養士・管理栄養士、この研修会に関心のある方

参加費

会員:無料
非会員:7000

問合せ・申込み

チラシまたは下記をご参照ください

2024研究教育研修会第2回のサムネイル

事 業 報 告

事業名

研究教育事

参加者数

オンライン参加:29名

内 容

第一部 食事摂取状況の評価のための食品成分表の使い方
    東京食糧栄養専門学校 校長 渡邉 智子氏

日本食品標準成分表は使用するにあたり「標準」と「改訂」を理解しておくことが重要である。食品成分表の使用目的によって、文部科学省から出ている原本・毎年出版される成分表・栄養価計算ソフトを使い分けることが必要である。また、活用に際しての食品、エネルギー・栄養素、栄養計算における注意点など教育における視点、研究における視点など様々な使用方法を理解することが大切である。

第二部 食事摂取状況の評価のための食事調査方法の理解
    東京大学 名誉教授 佐々木 敏氏

食事摂取基準の活用におけるPDCAサイクルはアセスメント(食事評価)から始まり、実施後には検証(食事評価)することが大切である。その食事評価はReferenceという食事摂取基準本来の意味である“照らし合わせる”という作業が必要で、食事摂取基準と照らし合わせるための適切な食事状況の把握は重要である。食事調査方法の中でも習慣的な摂取量を把握することができる食事歴法質問票は、対象者が簡便に使用でき、その質問票の妥当性が評価(研究)されている点から食事評価において有用に使用できるツールの一つである。栄養指導においても食事評価で出た結果を栄養士が適切に使用できるようにならなくてはならない。

感 想

第一部の食品成分表の使い方では、普段栄養士業務や教育現場においても栄養価計算ソフトを使用することが多くなっているが、原本や紙面に記載されている食品の留意点や備考欄をしっかり確認して選択した食品番号が使用したいものと一致しているか確認することの大切さを再確認することができた。栄養指導する際にも成分表に記載されている食品名ではなく、普段使用する食品へ変換して伝えること、その理解が必要なことを教育においても活かしていきたいと思いました。

第二部の食事調査方法の理解では、冒頭で紹介された「栄養指導はなぜ続かないのか」という論文が印象的であった。世界共通でアセスメントしないまま栄養指導が行われている現場を知り、改めて食事評価の大切さを確認することができた。また、栄養素摂取における食品群の寄与率を使用するという視点も今後の栄養指導の幅を広げる方法として活用できると感じた。

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