医療事業部(山武長生夷隅地区)油脂活用 終了報告

 

開催趣旨・目的 急性期の栄養管理に必要な知識やNST活動等で専門性を発揮するためのスキルを習得し、県民の健康増進に貢献する栄養士、管理栄養士を育成する。
日  時 令和5年11月19日(日) 14:30~15:00
場  所 オンライン研修(視聴ツール:Zoom)
※詳細につきましてはチラシをご確認ください
内容・講師

「低栄養・リハビリへの油脂活用と事例紹介」
 ‐食事量が減っている・食べられない方への使用例など‐

講師:日清オイリオグループ(株)
   東京支店 ウェルネス課 大貫 朋美様

参加資格 千葉県栄養士会会員の方
【所属地区・事業部問わず参加可能】
参加費 無料
問合せ・申込み 申し込みフォームに必要事項を記入しお申し込みください。
詳細はこのチラシをご参照ください
申し込み締め切り:11月13日(月)まで
不明な点、お問い合わせ等 ありましたらご連絡ください。 
【セミナーに関するお問い合わせ】 日清オイリオグループ(株)大貫まで
e-mail:eiyou-support@nisshin-oillio.com
携帯:080-3419-2058 TEL:03-5542-7847 (平日 10時‐17時)
事業名 医療事業部(山武長生夷隅地区研修会)
参加者数 14名
内 容  高齢者は加齢や疾患等の複数の要因から、食事摂取量低下・体重減少をきたし、低栄養状態になりやすい。高齢者の低栄養は、認知症や誤嚥のリスクを高めてしまう。しかし、低栄養回避のために食が細くなった高齢者へたくさんの食事を提供しても食べきることは困難である。そこで、今回は低栄養予防を目的として最近注目されている「中鎖脂肪酸(MCTオイル)」を取り上げ、その活用について基礎から学ぶこととした。油脂類には、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸等の種類があるが、今回取り上げた「中鎖脂肪酸」は、一般的な植物油(LCT:長鎖脂肪酸油)と比べて、脂肪酸の長さが約半分で、短時間でエネルギーになる。そのことから、BMIが高め(BMI23以上30未満)の人では1日2gの継続摂取で、体脂肪や内臓脂肪、ウエストサイズを減らす効果があるが、その一方で高齢者においては、1日6gの摂取継続で体重の維持・増加が認められたデータもある。また、「中鎖脂肪酸」の摂取により、活性型グレリンが上昇するという報告もあり、食欲亢進効果も期待されている。ただし、多量摂取すると胃部不快感がでる可能性があること、発煙点が低く150℃程度で煙が生じるため、加熱には不向きであること等、注意点を把握しておく必要はある。粥やヨーグルト、味噌汁等に混ぜると活用しやすい。対象者が普段よく口にする食品に混ぜて提供していくのもよいだろう。
感 想 MCTの基礎知識の学びなおしから、実際の事例を交えた実践的なMCTの活用方法まで、充実した内容でした。特に、無味無臭である特徴を生かし、MCTを粥やヨーグルト、味噌汁に添加する工夫は、認知症等を理由に、食が細くなった高齢患者さんへのアプローチ方法として有用だと感じました。今後の指導に生かしていきたいと思います。

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